ようこそ「岩瀬文庫の世界」へ
1話3分、知の探検。
Iwase Bunko Library was established as a private library in Nishio city.
Yasuke Iwase, a wealthy merchant, used his own funds and opened IBL in 1908.
Please enjoy a glimpse of our movies and texts.

このエントリーをはてなブックマークに追加


018 水虎考略 Suiko Kouryaku
タイトルの「水虎」とは、「水の虎」と書く。河童のこと。河童の情報を集め、考証を加えた江戸時代の河童研究書です。江戸時代後期の写本で、原本を編纂したのは、幕府の昌平坂学問所の儒学者、古賀侗庵(こがとうあん)。




017 小藤太物語 Kotouta Story
雀の「小藤太」を主人公としたお伽草子の絵巻物です。
物語はまず、小藤太と奥さんがえさを探しに行った隙に蛇に子どもを食べられるところから始まります。



016 道成寺絵巻物 Dojo Temple Picture Scroll
安珍と清姫の物語として歌舞伎や浄瑠璃などでもおなじみの『道成寺』。しかしこの物語に別バージョンのお話があるのをご存知でしょうか。『賢学草紙』『日高川草紙』などとも称されるこの異説の『道成寺絵巻物』の江戸時代の写本が、岩瀬文庫に所蔵されています。


015 幼稚遊昔雛形 Models of Children’s Play in the Old Days
こどもたちの日常的な遊びの、遊び方や囃し歌などを絵入りで描いた本。「近頃は子供たちが子供らしく遊び戯れる姿をあまり見なくなった。それどころか品のない流行歌なぞを口ずさんだりして、また親たちもそれをよしとしているから嘆かわしい」。



014 金魚そだて草 How to Raise Goldfish
太平の世を謳歌し、生活文化を楽しむことが発展した江戸時代、身分の上下を問わず、人々の間で園芸植物を栽培したり、小さな生き物を飼育したりすることが流行しました。



013 稲亭物怪図説 An Illustrated Book of Inatei Apparitions
寛延2(1749)年、備後国三次(みよし)の少年・稲生平太郎が一ヶ月間にわたって体験した怪奇現象の物語です。手を変え品を変え襲ってくる怪異が人気を博し、多くの絵本や絵巻、講談本がつくられました。


012 民家日用 広益秘事大全 Compilation of Useful but Untaught Details for Daily Life
江戸時代の庶民の、家事や医療、園芸、暦や占い、はては家を建てるときの心得など、暮らしのさまざまなことに役立つ知識を集めた「暮らし便利帳」のような本です。



011 馬の秘伝書 Book of Horsemanship Secrets
上質な和紙に丁寧な筆文字で書かれたこの2冊は、常心流(じょうしんりゅう)という馬術の秘伝書です。常心流は、江戸時代のはじめに尾張藩士の小谷勘左衛門が開いた流派で、以降、尾張藩士の間で盛んとなりました。



010 人間記臆秘法 Human Memorization Techniques
なんとも不思議なタイトルとユニークな挿絵が目を引くこの本は、珍しい江戸時代の記憶術の本です。序文には、「自分は子どもの頃から物覚えがわるく、朝に読んだ本も夕方にはすっかり忘れてしまい、学問所でも苦労ばかりしてきた。