最新洋菓子の調製
明治45年
明治45年、1912年に東京の赤堀料理教場、現在の赤堀料理学園から出版された洋菓子の料理本です。この赤堀料理教場は日本で最初に家庭料理を教える学校として創設され、明治35年には割烹着を考案したことでも知られています。口絵には当時の婦人たちが着物にエプロンをかけお菓子を焼いている様子が描かれています。本の内容は冒頭、「西洋菓子を拵えます時の心得」に始まり、バースデーケークから始まり季節ごとにふさわしいお菓子の作り方をおのおの90種類、総計360種類もの菓子の作り方が掲載されています。このうち10月から12月のお菓子の中には「クリスマスに使う御馳走菓子」として、イギリスの伝統的なクリスマスケーキであるクリスマスプディングの作り方が書かれています。